SDGsへの取組にあたり、当社の事業活動における環境負荷への貢献度を、CO2数値を用いて数値化する試みをしています。数値の定期的な観測を継続することで、社内での認識度を高め、既存事業の拡大や環境貢献分野での事業展開等、今後の事業活動の指針としていきたいと考えています。
● 国内事業活動におけるCO2排出量と削減貢献量(バランスシート)
当社の事業活動により、当社を含むバリューチェーンおよび社会全体で削減された貢献量を数値化し、指標とした。
① リサイクル原料(銅くず、銅合金くず)が再利用されず廃棄された場合に、代替物の生産時に必要とされるエネルギー量とCO2排出係数*1を乗じて計算。
② 各環境車とガソリン車の1年間走行(年間1万㌔と仮定)でのCO2排出量*2の差をもとに、当社環境車向け銅材料の納入量を環境車1台に使用される銅量*3で除し、1台分への貢献量と仮定し計算。
*1)0.4913㎏-CO2/kwh を採用(非鉄金属製錬業界の「低炭素社会実行計画」)
*2)日本自動車研究会、総合効率とGHG排出の分析報告書(平成23年3月)を参照
*3)International Copper Association Copper intensity in the electrification of transport and the integration of energy storage (2017年6月)を参照
オフィス及び倉庫での活動による排出量、商品の輸送による排出量を数値化し、指標とした。
③ 大阪府立環境農林水産総合研究所HP「エネルギー使用量換算シート」にて計算
④ 独立行政法人国立環境研究所「産業連関表による環境負荷原単位データブック(3EID)」にて計算
(http://www.cger.nies.go.jp/publications/report/d031/index)Carbon footprint of Japanese health care services from 2011 to 2015, Resources, Conservation & Recycling, 152, 104525.
● 扇谷グループ(海外拠点含む)での銅リサイクル原料取扱いによるCO2削減貢献量
①算出範囲は、最も貢献度の高い、打ち抜きリサイクル原料(銅及び黄銅)について、納入先国別に分類して算出
②算出方法及び考え方は、上記バランスシートの場合と同様
*)各国の電力CO2排出係数は、中国0.555㎏-CO2/kwh 、韓国0.500㎏-CO2/kw 、インド 0.708㎏-CO2/kw を採用(The Climate Transparency Report 2019 を参照)